日常の備蓄を防災食に!簡単に始められるローリングストック
2021/09/03 00:00
災害に備えて備蓄していた食料の賞味期限が気づいたら切れていた!なんてことはありませんか?そんなかたにおすすめするのが国や自治体等も積極的に取り組んでいるローリングストックという方法です。
ローリングストックとは?
普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法をローリングストックと言います。ローリングストックのポイントは、日常生活で消費しながら備蓄することです。食料等を一定量に保ちながら、消費と購入を繰り返すことで、備蓄品の鮮度を保ち、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができます。
ローリングストックをするメリット
・備蓄品の賞味期限切れを防げる。 ・非常食の試食ができ、災害時を想定した備蓄品の準備ができる。 ・食べずに処分する等の無駄をなくすことができる。

家庭での備蓄に必須!水と食料

備蓄の食材を選ぶポイント
備蓄する食材は特別な物を用意するのではなく、普段家で食べている物を活用すると、気負わず無理せず備蓄することが出来ます。家族や自分が好きなもの、普段から食べ慣れたものを選ぶこと。そして普段から食べて消費して、また買い足してください。
水は不可欠。食料品は日持ちする食べ慣れたものを
1週間分の水と食料品を家族全員分ストックするのは、ハードルが高すぎると思うかもしれません。しかし、防災用の非常食といった特別なものを買いそろえる必要はありません。普段よく購入する食料品のうち保存性のよいものを少し多めに買いおきしておけば、案外無理なくそろえることができます。ライフラインがストップする可能性を想定し、常温で保存できるものや加熱調理しなくても食べられるもの、例えば缶詰やレトルト食品などを備蓄しておくと安心です。カセットコンロとガスボンベを用意しておけば加熱調理ができ、レパートリーが広がります。栄養バランスも考え、主食になるものだけでなく、おかずになるものも買いそろえておきましょう。日持ちする野菜やいも類、果物なども常備しておくと重宝します。
具体的な備蓄する量の目安とは
大規模な災害や、新型感染症の発生などの事態に備えるため、日頃から最低でも「3日分」出来れば「1週間分」程度の家庭での食料品の備蓄に取り組むことが望まれます。
(3人家族で3日分を想定した場合) ・飲料水は、1人当たり1日3リットルの水が必要です。  3L×3日×3人=27L(2Lペットボトル14本分くらい) ・食料品は、1人当たり1日分の主食と主菜が必要です。  3食×3日×3人=27食分(27食分の主食と主菜が必要) ・ガスボンベは、1日当たり3人で1本必要です。  1本×3日=3本(ガスは状況に応じて使用しますので6本は必要) 以上のストック品を、必ず古いものから消費しながら常に消費期限が判りやすい在庫管理を行い、買い足すのは消費した分だけ行います。

災害に対する備えをしない・出来ない理由

必要だと分かっていても、なかなか実行に移せないのが食料備蓄の現実です。昨年、全国の20~60代の男女800人をターゲットに行った「災害への備えに関する最新意識調査」では「災害への備えをしない理由」で以下のような結果でした。
災害への備えをしない理由
1位 何から始めればよいかわからないから。 2位 お金がかかるから。 3位 備蓄品を購入して置いておくスペースがないから。 4位 準備が面倒だから。 5位 災害がほとんど起きない地域に住んでいるから。
備えあれば憂いなし
自然災害への備えはここまでやれば十分という明確な基準はありませんが、「備えあれば憂いなし」ということわざもあるように、日ごろの防災対策学習や備えが、日々の生活の安心にはつながると思われます。非常用持ち出し袋に防災グッズが詰め合わされた「防災セット」など便利な商品も多数あり、また「水・食料品」や「カセットコンロ」など特に重量がある商品については備えておく必要があります。
備蓄の食材を選ぶ時のポイント
備蓄する食材は特別な物を用意するのではなく、普段家で食べている物を活用すると、気負わず無理せず備蓄することが出来ます。ここでは4つのポイントをご紹介しましょう。 1. 開封後しばらく日持ちする、もしくは使い切りサイズであること。 2. 常温保存可能食品のみの組み合わせでも美味しく食べられること。 3. 短い調理時間で食べられること。 4. 調理後の生ごみがなるべく出ないこと。

ローリングストックにオススメ品のご紹介

まとめ

備蓄食品は、大きく分けて「非常食」と「日常食品」の2種類があります。主に災害時に使用する「非常食」だけでなく、日常で使用し、災害時にも使えるものを「ローリングストック」としてバランス良く備えることが大事です。また、外出中に災害が発生することを考えて、普段から持ち歩く飲料水やチョコレートなどの「持ち歩き用品」も備えておけば万全です。