こんにちは!食材デポ編集部の泉山です。
これから飲食店を始めようとお考えの方の中でも、開業しやすいとされている
「居酒屋」を検討されている方は多いと思います。「居酒屋の雰囲気が好き」「喋るのが好き」「お酒に詳しい」「小料理屋よりも気軽に出せそう」といった理由で開業される人もいますが、居酒屋の開業には他の飲食店に比べて
利益率が高いことや、他の居酒屋と
差別化がしやすく独自の個性を出しやすいなど、いくつかのメリットがあります。
そんな居酒屋を開業するにあたって気になるのが、
食材や飲料品を安定して仕入れられるルートの確保です!小型の居酒屋では、小ロットの仕入れが多いため専門の仕入れ業者では対応は難しいのが現状です。仕入れ先の選定は、料理の味やコストにも繋がってくるためよく考えて選ぶ必要があります。
食材デポでは、これから飲食店を開業する方にお役に立つ、仕入れのポイントと代表的な仕入れ先のメリットとデメリットをタイプ別に検証していきます。
絶対に失敗しないための仕入れ先選びの2つのポイント
仕入れ先を探すポイントは、「仕入価格」「食材の質」「ロット数による対応力」「配送手段」「決済方法」などがあります。各種仕入先のメリットとデメリットを賢く見極めて、自店に合った仕入先を上手に組み合わせて使用することも飲食店経営成功の秘訣です!料理の味の決め手となる素材の質やコストも大切ですが、それと同時に食品ロス削減のキーワードとも言える、「1回の購入量」…いわゆる
販売ロットも考慮することが大切です。また、競争が激しい居酒屋となると他店との差別化も非常に重要になり、お店のコンセプトにあった仕入れ先を選ぶことも重要な要素の一つになるでしょう。
お店のコンセプトを明確に
例えば「開業するお店の周りには会社が多く、サラリーマンやOLの行き来も多数。その会社員を狙った戦略として、気軽に一人で立ち寄れるお店を提供したい。」といった明確なコンセプトが大切です。そうすれば提供するメニューやボリュームを考えやすいですし、それに伴って必要な食材を絞ることが出来ます。必要な食材絞り込みができたら、その食材に強い仕入れ先を選びその中で比較していくことで、仕入れ先の選定ポイントが見えてきます。
食品ロス削減
一般的に飲食店では、専門の卸売業者を通して仕入れる傾向にあります。これから居酒屋を始める経営者にとって、仕入れ先の選定は初めての作業になるため、仕入れ専門業者から仕入れるのが通常だと思うかもしれません。しかし、専門業者の場合、小ロットでの取引に応じてもらえないというケースも少なくないため、良質な食材を低価格で多量に仕入れても、消費期限内に使い切れず食品ロスにつながり経費の無駄にもつながります。小規模な飲食店を経営する場合、過不足をなるべく減らした食材仕入れこそが食品ロス削減のキーワードになります。
代表的な5つの仕入れ先のタイプ別検証
小規模な居酒屋での、代表的な5つの仕入先のメリットとデメリットをタイプ別に分類・検証していきましょう。
01. 小売店(スーパー・商店)
小売店のメリット
商店街などの八百屋・魚屋・肉屋さんや地元のスーパーなどは、営業時間内であれば都合のよい時間にいつでも仕入れに行くことができ、実際に商品を手に取って確認が可能なため使い勝手が良いと言えます。また、地元の方とのつながりが増えるので、イベントなどのローカル情報が入りやすくなります。
小売店のデメリット
食材の品揃えや価格は小売店によってまちまちで、一般的に卸売業者よりも高く、価格競争力が期待できない。
基本的に配送はしておらず、掛け払いに応じてもらえる小売店は少ないでしょう。
02. 業務用専門スーパー
業務用専門スーパーのメリット
業務用というだけあり、低価格で豊富な品ぞろえから自分の目で直接商品を選べるのが特徴です。また、一般の小売店よりも価格競争力があることが心強いです。
業務用専門スーパーのデメリット
一般のスーパーのように近隣に点在しているとは限らないため、車を運転して遠方まで買い出しに行き商品を持ち帰らなければなりません。基本的に現金払いが主流で、掛け払いには行なっておりません。
市場
市場のメリット
食材の仕入れといえば市場を連想する方も多いでしょう。目利きの仲卸さんが選ぶ食材はどれも良質で、希少な食材など他には流通していない品も揃っています。価格も割安で仕入れることができ、馴染みの店を持っていると仕入れ元の生産状況や最近の流行など幅広い情報が入ってきます。
市場のデメリット
市場はプロ集団が集う場所といっても過言ではなく、これから飲食店を始める初心者には、敷居が高いとも言えるでしょう。そのため実績や関係性の構築が必要となってきます。
毎週2日間の定期的な休みがあるため、仕入ができない日があります。
専門の卸売業者
専門の卸売業者のメリット
卸売業者は、中でも一般的な仕入れ先の一つです。担当の営業が付き価格交渉を行い欲しい商品の見積もりを依頼して、仕入れ値が決まり次第商品を購入できます。小売店よりも安く仕入れることができ、品揃えも豊富です。また、配送・掛け売りなど卸売業者ならではの便利な仕組みを利用できるのもポイントです。
専門の卸売業者のデメリット
食材の確認は担当の営業マン任せになってしまいますので、担当者との人間関係が大切です。卸売業者で最もネックになるのが、小ロットでの販売を行ってもらえないことが多いことです。それと相まって、新しい商品の取引きの際の見積もり・交渉・合意の流れがあり、入荷までに数日かかってしまいます。急いでいる時などは不便といえます。
業務用食材オンラインショップ
業務用食材オンラインショップのメリット
飲食業会でもネット通販型の食材仕入れが主流となっており、今や無くてはならないインフラのようになってきてます。食材情報や価格もネット上で幅広く公開されており、小売価格よりも割安で購入ができます。その上、小ロットでも販売しており、掛け売りに対応している場合が多いというメリットがあります。
業務用食材オンラインショップのデメリット
ネット通販でありがちなのが、直接食材を選べないため届くまで食材の状態が確認できないということです。また、担当の営業マンが付いていないので、価格交渉や至急の対応などの融通が利きづらく、配送料もかかる場合があります。
まとめ
代表的な5つのタイプの仕入れ先のメリットとデメリットを検証してきましたが、お気付きの通りどの仕入れ業者にも使い勝手の良い点悪い点があるため、一箇所に絞りきれません。
ここで大切にしたいのが、開業するにあたってのお店のコンセプトとして大事にしていることを考慮して、メインとなる食材の仕入れ先を選び、メインの仕入れ先で補えきれない部分をフォローするために、サブとなる仕入れ先を準備しておくことが安定した仕入れにつながるポイントとなります。
だからといって、一度に多くの仕入れ業者と取引きすることは効率的ではありませんのでご注意ください。
経営に無理がない程度に適切と思われる仕入れ先とお取引を行い、棚卸しなどを目安に定期的に仕入れそのものを見直し、お店に最も合った仕入れ先を選定することをお勧めします。
食材デポでは、各種食材からノンフードまで幅広い商材をご提供。ご興味のある方はぜひ一度商品ページをご覧ください。