
こんにちは!食材デポ編集部の泉山です。
宮崎を代表するご当地グルメと言えばチキン南蛮ですよね。南蛮漬けされた揚げた鶏肉にたっぷりかかったタルタルソースが定番ですが、実は開発当初のチキン南蛮にはタルタルソースはかかっていませんでした!今回はその元祖チキン南蛮の誕生秘話と、簡単に本場宮崎の味が出せるレシピをご紹介していきます。
チキン南蛮誕生秘話!

元祖チキン南蛮の発祥説は2説あると言われております。大衆食堂の「直ちゃん」をチキン南蛮の元祖とする説と、タルタルソースのチキン南蛮を考案したファミリーレストランの「おぐら」を元祖とする説があります。
直ちゃんのチキン南蛮
かつて宮崎県延岡市にあった洋食店「ロンドン」で昭和30年代に出されていた賄い料理の一つに、衣を付けて揚げた鶏肉を甘酢にさっと浸した料理があった。(タルタルソースは使用しない。)これを厨房では、鶏からあげの甘酢がけと呼んでいた。この店で働いていた後藤直氏が、これを大衆食堂お食事の店「直ちゃん」にて売り出しました。アジの南蛮漬けと同じ甘酢を使っていることから「チキン南蛮」と名称付けこれがタルタルソースは使用しないチキン南蛮の発祥とされています。
おぐらのチキン南蛮
そして現在の主流となっている、タルタルソースを掛けたチキン南蛮を考案したのは、同じくロンドンで働いていた甲斐義光氏とされています。延岡から宮崎市に戻ってきた甲斐氏は、昭和31年に「おぐら」をオープンして、その後 2号店として昭和40年に「洋食屋ロンドン」をオープンさせ、ここでタルタルソースを掛けたチキン南蛮を販売したのが発祥とされています。
簡単に作れるチキン南蛮の材料
材料A(4人分)
鶏もも肉 または 胸肉 |
4枚 800g |
料理酒 |
大さじ3 |
塩 |
少々 |
小麦粉 |
大さじ3 |
溶き卵 |
2個分 |
揚げ油 |
適量 |
材料B(味付け)
簡単に作れるチキン南蛮のレシピ

元祖チキン南蛮の特徴は、味が濃いめで甘いことです。そのため、決めてとなる甘酢タレとタルタルソースの味付けも甘く仕上がっています。
Step.1
鶏肉は一枚のままでも一口大に切ってもいいです。その後身の部分に1cm幅に浅い切り込みを入れます。ジッパー付き保存袋に入れ、下味の塩と日本酒を加えて揉みこみます。冷蔵庫で15分ほど置きます。
Step.2
キッチンペーパーで汁気を拭き取ったら、肉に塩・小麦粉をまぶしてはたいておきます。それを溶き卵にくぐらせて、全体を卵液に浸します。
Step.3
鶏鍋に3cmほどの揚げ油を注ぎ、180℃に熱して鶏肉を入れます。3分ほど揚げたら裏返し、お肉に火が通るまでさらに3分ほど揚げ油を切ります。
Step.4
揚げた鶏肉を南蛮用甘酢につけて衣をしっとりさせます。あまり長く漬けこまずサッとでいいです。あっさり召し上がりたい方は、このまま食べても美味しくいただけます。
Step.5
仕上げに南蛮用タルタルソースを、お好みの分量だけかけたら完成です。
簡単に作れるチキン南蛮の食材をご紹介

当店でお取り扱っている食材で、本場宮崎の味を再現してみましょう。
※現在当店にてお取扱いのない卵に関しましては、別途ご準備ください。
鶏もも肉
運動量の多い筋肉の部位。味が濃いので、煮物や焼き物にむきます。照り焼きや炒り鶏、カレーやシチューなどに。
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料理酒
醸造料理酒に含まれる、天然アミノ酸の作用により、お料理に旨みとコクが一段と増し、 まろやかな風味のあるお料理が仕上がります。
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粗塩
伯方の塩は、輸入天日塩塩田を日本の海水で溶かし煮詰めて結晶した塩を、屋内でゆっくりと自然乾燥させています。あらゆる料理・調味に、どんな用途にも幅広くご使用いただけます。
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小麦粉
お好み焼・天ぷら・お菓子・うどん等・色々なお料理にお使いいただけます。
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サラダ油
サラダなどの生食から天ぷらなどの加熱調理まであらゆる用途にお使いいただけます。
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南蛮のたれ
南蛮用甘酢です。鶏肉を卵衣で揚げ、アツアツを漬け込むだけでお手軽にチキン南蛮が美味しく作れます。
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タルタルソース南蛮用
具の材料として玉葱・玉子を豊富に使用し風味や食感を残し、家庭で作る味に近づけています。まろやかな酸味でチキン南蛮などのお肉料理によく合います。
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一味違った味わいに仕上げたい方には、メディアでも話題になったこの特性スパイスがおすすめ!
マキシマム
多数のメディアで話題になった肉屋が作る、中村食肉オリジナル「魔法のスパイス」!気軽にパッパとふりかけていただくだけでより一層お肉の味がひきたちます!
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もっとお手軽にチキン南蛮を召し上がりたいという方にはタレ付きセットもご準備しております。
チキン南蛮セット
国産若鶏のムネ肉を独自のタレに漬け込みました。 衣が薄くて身が厚く、しかも冷めてもソフトな食感です。 食べやすい一口サイズのチキン南蛮です。
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まとめ
元々は、胸肉を使用するのが一般的でしたが、現在は脂肪分が多くボリューム感もあるモモ肉を使う料理店も多くなりました。また、タルタルソースをかけたものがポピュラーですが、タルタルソース無しでもチキン南蛮と呼んで間違いはないですね。県民調査によれば、四国の一部地域ではタルタルソースの代わりにオーロラソースが用いられることもあるようです。いずれにせよ、お好みでお試しいただいて美味しくお召し上がりください。