こんにちは!食材デポ編集部の泉山です。
最近「家でゆっくり美味いお肉を食べたい!」という人たちの間で家焼肉が流行っているのをご存知ですか?みんな大好きな焼肉ですが、室内でやると煙や匂い床の汚れが気になってためらう人も多いですよね。今回は、家焼肉の際の煙や匂い対策と共に揃えるものから、美味しく食べるコツまで肉の専門家が完全ガイドいたします!
1. 家焼肉の道具の選び方
一言で「焼肉」と言っても家焼肉での主に使用する道具は、ホットプレートもしくはカセットコンロと大きく2種類あります。それぞれのメリットとデメリットをお伝えします。
ホットプレート
● メリット
どこの一般家庭にも大抵常備せれていて、コンセントにつないですぐに使用できるので手軽です。
● デメリット
網や焼肉専用の鉄板とは違い、余分な脂が落ちないため、プレートの周りにも脂が飛び散り汚れの原因となってしまいます。これが後処理が大変が最もな原因と考えられます。また直火と比べて温度が上がらないため、焼き上がりに時間がかかり余分な脂のせいでベッタリとした仕上がりになります。
カセットコンロ
● メリット
特に下に水を敷く網焼きタイプは、余分な脂が下に落ちるので脂の飛び散りを最小限に抑えられます。直火なので焼き上がりも早く、余分な脂がないためさっぱりと召し上がれます。家焼肉用として煙の少ないものが6千円前後で市販されています。
● デメリット
カートリッジ式のガスボンベが必要ですので、数本の予備を買い置きしておかないと途中で使えなくなる可能性があります。
七輪
※炭火で焼くと味は最高ですが、煙も多く一般家庭内での炭火の使用は火事の原因にもつながりますのでおすすしません。屋外でのBBQにてご使用ください。
2. お肉の選び方
お肉は、できれば種類が豊富な精肉店などで購入することをお勧めします。鮮度が高くスーパーでは取り扱っていないような部位のお肉やホルモン系の食材が充実してますので、是非一度足を運んでみてください。一般的に焼肉にお勧めの部位をご紹介します。
焼肉におすすめの部位
かたロース
きめの細かい肉質で柔らかく脂肪がほど良く霜降り状に分散しているため、牛肉特有のコクのある風味が楽しめます。
かた
タンパク質が多く、脂肪が少ない赤身肉はさっぱりと召し上がれます。肉質はやや硬めですが、エキス分やコラーゲンが豊富です。
リブロース
きめが細かな赤身と脂身のバランスがほど良く、コクがあって風味の良い部位です。肉本来のおいしさを味わえます。
サーロイン
きめが細かく柔らかい肉質は、牛肉の最高部位のひとつとされています。香り・風味とも抜群で、牛肉本来の旨みが堪能できます。
ヒレ
極めてきめの細かく柔らかな食感。淡白で脂肪が少なく上品な風味が持ち味です。
ランプ
ももの中では最も柔らかい赤身肉。さっぱりとして風味が良く味に深みがあります。
バラ
赤身と脂肪が層になったいわゆる三枚肉。濃厚な風味が特徴です。
焼肉におすすめのホルモン
タン
つけ根の部分は脂肪が多くて柔らかく、舌尖はやや筋っぽいのが特徴です。
ハツ
濃赤色で肉厚、脂肪がないのが特徴です。筋繊維が細くて緻密なので、コリコリとした歯ざわりが楽しめます。
サガリ
1頭の牛から5kgほどしかとれない希少な部位で適度な脂肪があります。
ハラミ
赤身肉に近い肉質と風味です。
ミノ
特有の風味と噛みごたえがあります。肉厚の上ミノが特に焼肉に向いています。
レバー
柔らかく、ビタミンAをはじめ各種の栄養成分を含みます。濃厚で味に深みがあります。
シマチョウ
ヒモと比べると太くて厚めで、茹でて脂肪を取り除いたものが市販されています。
3. お好みでお肉に下味をもみこむ!
一般的にお肉は、そのまま焼いた後にタレや塩などの薬味をつけていただくパターンと、事前に下味をお肉にもみこませて焼いてそのままいただくパターンとありますが、ここではお肉の専門家が「ご飯がすすむやみつき簡単下味付け!」を伝授いたします。
塩ダレのすすめ
材料 (4人分) |
長ネギ |
2本 |
炒りゴマ |
小さじ1 |
岩塩 |
小さじ1 |
胡椒 |
小さじ1/3 |
ミリン |
小さじ1 |
日本酒 |
小さじ1 |
ポン酢 |
小さじ1/3 |
ごま油 |
大さじ5 |
こってりダレのすすめ
材料 (4人分) |
長ネギ |
1本 |
炒りゴマ |
小さじ1 |
市販の焼肉のタレ |
大さじ5 |
さっぱりダレのすすめ
材料 (4人分) |
一味唐辛子 |
小さじ1/3 |
すりおろしニンニク |
小さじ1 |
すりおろし生姜 |
小さじ1 |
りんごジュース |
大さじ2 |
市販のポン酢 |
大さじ5 |
4. お肉は焼き方も大事!
高級なお肉なら大抵柔らかくて間違いなく美味しい!っと勘違いしてませんか?どんなに高級で上質なお肉でも焼き方を失敗すると台無しに…
ご存知の方もここでもう一度、美味しい家焼肉の作り方をおさらいしましょう。
お肉は常温にして焼くこと!
半解凍のまま焼いてしまって、表面だけ焼けて中は生だった!お肉が硬くなってしまった!という失敗1度は経験があるのではないでしょうか?これが最もお肉の味を落としてしまう原因の一つなのです。また常温で焼くことで、肉汁が流れでることを防ぎ肉本来の美味しさを保てます。
脂の多いお肉から焼く
家焼肉の場合、好きなものから焼いていくのではなく脂の多いものから焼くのが肝です!それにより網に脂が馴染み、お肉のくっつきによる肉汁の溢れを防ぐことができます。
市販のタレだけのもみこみ焼きに注意!
市販のタレは、味が濃く売られている場合が多いので、どんな部位のお肉を食べても同じような味に感じてしまいます。特にもみこみ焼きんだお肉になるとその味の濃さが歴然と出てしまうのです。焼肉のタレは、市販されているものだけでも複数ございますので、いろいろ試したりしてその中で自分なりの好みにアレンジしていくことをおすすめします。
何度もひっくり返し焼く!
お肉は加熱しすぎると、肉汁を抱え込むタンパク質が潰れてしまい結果的に、旨味までもが流れ落ちてしまいます。網にお肉をおいて、肉側面の半分の色が変化してきたら1度ひっくり返し、お好みの焼き加減になるまで約10秒に1回の目安で何度もひっくり返し焼きしてください。それにより同じお肉が数段美味しく召し上がれますので、是非お試しください。
※このひっくり返し焼きは、ホルモン以外の牛肉に限ります。ホルモン系・成型肉や鳥肉・豚肉は、特に中までじっくり火を通してお召し上がりください。生焼けは食中毒の原因につながります。
5. 匂いや煙・脂汚れ対策
家焼肉の一番の懸念は、匂いや煙りがカーテンや家具についたり、テーブルや椅子や床にこびりつく脂汚れです!これさえなければもっと家焼肉したいという方も多いはずです。100%防ぎきることは不可能ですが、家でできる最大限の対策をご紹介。
家焼肉専用の網やプレートを使用する
家焼肉愛好家の中ではおなじみの、煙の出にくい焼肉専用カセットコンロを使いましょう!通常のホットプレートなどと比べ煙も少なく、油はねも少なくなるので後かたずけが楽になります。6千円前後で市販されています。
換気を行いながら焼く
焼肉専用カセットコンロを使っても、少なからず煙や匂いはこもります。窓を開ける・換気扇を回す・空気清浄機をかける・などの対策を必ず行いながら焼いてください。これにより効果が全然違います!
テーブルクロスや古新聞を上手に利用
テーブルには洗えたりふけたりするタイプのテーブルクロスをしいておいたり、床には捨ててもよい古新聞を広げておいたりなど、あらかじめ汚れない準備をしておくと後かたずけがスムーズで楽になります。
まとめ
さあ、もうすぐにでもお肉を買って家焼肉がしたくなったのではないでしょうか!家でやれば安上がりで済みますし、車の運転もしなくていいのでお酒も飲めてゆっくりできます。子供からお年寄りまで家族のスタイルに合わせた楽しみ方ができますので、皆さん是非お試しください!
また食材デポでは、
ここでしか手に入らない宮崎県産のお肉やこだわりのタレを販売しておりますので、一度ご賞味ください。