こんにちは!食材デポ編集部の泉山です。
未だ終息の兆しの見えないコロナショックの影響を受けている飲食店も多いですが、そんな今だからこそ飲食店はアフターコロナを見据えた準備をしておかなければなりません。無論だれも経験したことのなかった今回の騒動が終息した後の世界を予測して行動するということは容易いことではありませんが、飲食業界に関しても騒動前と同じ環境に戻るという見方は少ないでしょう。あくまでもアフターコロナを見据え社会情勢を考慮した上での、予測準備にはなりますが、今回3つの対策をご紹介したいと思います。
1 中食対応とそのアプローチが大切
外出自粛に伴う企業の取り組みとして、テレワークやリモートワークの需要が増えました。それにより「仕事は自宅でも出来る」と確信した企業経営者も多いと思います。すると、少なからずコロナショックが終息した後もテレワークやリモートワークへと働き方をシフトしていく企業も増えてくると予測されます。通勤しない働き方になると、それまで会社の近くでとっていたランチや会社帰りに寄っていた飲食店などの需要も減ってくると考えられます。その一方で、中食や宅配の消費が高まる傾向にあることは否めないでしょう。ここでは、中食対応のポイントをまとめてみました。
Point.1 中食メニューを見直す!
多くの飲食店が売上げを落とす状況のなかで、早くからテイクアウト事業に力を入れている飲食店では、現在の騒動下においても3~4月と売り上げを出しており、運営に影響を及ぼすほどの落ち込みはみられないとお聞きします。背景には、中食のバリエーションを豊富に取り揃えているため、お客さまに飽きのこないサービスをご提供できているものと考えられます。中食商品ではメニューが偏りがちですが、改めてメニューを見直してみましょう。
Point.2 告知はオンラインを活用!
これまでは、ご利用していただくお客さまへ店内外のPOPや口コミで告知することが可能でしたが、現状況においては実店舗での客足が減っているため、それによる中食の周知は見込めません。代わりに活躍するのがオンラインによる告知の拡大です。いくつかご紹介いたします。
●Facebook・Instagram・Twitter・LINE@などのSNSを活用して中食を始めたことをお知らせしましょう。
●Googleマイビジネスを更新して、Googleマップのテイクアウトを開いたときにご自分のお店も表示されるように設定しておきましょう。
●テイクアウト専門サイトやアプリに登録しておきましょう。(LINEポケオ・楽天テイクアウト・PICKS・menu・食べログなどなど)
Point.3 パッケージの見直し!
現在ご提供している中食パッケージは据え置き、長期保存も可能な真空パックパッケージもご準備する。それにより何度もテイクアウトされるお客さまのご負担を軽減することができ、1度に複数の商品をご注文していただけます。
2 足を運びたくなる店づくり
先ほどもお伝えしたように、会社の近くでとっていたランチや会社帰りに寄っていた飲食店などの需要も減ってくると見込まれます。そのため、会社の近くや仕事帰りに立ち寄っていただくことを想定するではなく、「足を運んでいただけるお店づくり」を行っていかなければなりません。
お客さまとスタッフとの繋がりを大切に
どんなに美味しい料理をご提供しても、お店のスタッフの対応や雰囲気がわるいとまた行きたいとは思わないものです。お客さまによっては従業員さんとのコミュニケーションを楽しみにされている方もたくさんいらっしゃいます。逆にやたら話しかけられることを好まないお客さまもいますので、個々のお客さまに対応した接し方を大切にしましょう。
お店のコンセプトをより明確に
お客さまにわざわざ足を運んでもらうには、「そこに行かないと食べれない味や店の雰囲気」をご提供できないとライバル店との差別化が測れません。お店の定番とも言えるイチオシ商品を前面にアピールして、お店のコンセプトや店内の雰囲気をより明確にし方向性のブレない店づくりを見直してみましょう。
お店のwebサイトやSNSでの情報発信
この騒動が終息したらいつもより贅沢に美味しいものを食べに行きたい!というお客さまは多いと思われます。そのときに自分のお店が選ばれるように今のうちから、お店のこだわりメニューや雰囲気が伝わるような動画や写真を撮って配信しておきましょう。見せ方次第で「食べに行きたい!」と印象づけることは可能です。
キャンペーンの実施
アフターコロナで一斉に飲食店が再開すると、それだけライバル店との競争率も高まってきます。大抵のお客さまは、安くて美味しいものやサービスが良い店を好んで来店されますので、割引きクーポンなど特別企画があると喜ばれます。
3 国内の人の集客に目を向ける
観光業の運用が再開しても、インバウンドにおける外国人旅行客の集客がいつになるのか検討がつかないため、国内における人の流れや集客に十分目を向けることが必要です。これまでインバウンドのお客さまをターゲットにおいていたお店は、新たなターゲットを取り込むための経営戦略会議を行ってください。
高単価業態から一般向け
国内でも場所や土地柄によっては、観光客料金というメニュー単価があるように、旅先だからこそ出せる金額があります。国内のお客さまだけで売上げがまかなえるお店であれば問題ありませんが、そうでない場合は金額設定などの見直しも必要になってきます。
4 衛生面の強化とキャッシュレスの導入
たとえ騒動が終息しても、このコロナウイルス感染防止で身についた人の習慣や知識はそう簡単に消えるわけではありません。つまり今後よりお客さまの衛生面に対する厳しい目があると考えた方がよいでしょう。お客さまの期待を裏切らないお店のあり方が望まれています。
ちょっとした気配りがお客さまを安心させる
そもそも飲食店をやっている以上、食品衛生管理の徹底は完璧だと思いますので、お店で特別なことをする必要はないのです。衛生面に関するお客さまの心理的な安心が求められるのです。
● 出入り口やお手洗いに、消毒液を設置する。
● お客さまの目につく部分は、よりキレイに保つ。
● メニュー表記に安心安全を強調