土用の丑の日、おいしい鰻の食べ方や由来を解説!
2024/06/07 00:00
こんにちは!食材デポ編集部のデポ太郎です。 夏になると「土用の丑の日」という言葉を耳にする機会が増え、漠然と「そろそろ鰻を食べに行こうか」と思う方もいるのではないでしょうか。でも本来、土用の丑の日とは具体的に何をする日なのかご存じですか?この記事では、土用の丑の日の由来や風習、鰻を食べる理由について解説します。また、自宅で美味しく食べる調理方法もご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

2024年の土用の丑の日はいつ?

2024年の土用の丑の日は1月26日、4月19日、5月1日、7月24日、8月5日、10月28日の6回です。 土用の丑の日というと夏のイメージですが、実はどの季節にもあることが分かります。 2024年の土用の丑の日はいつ? 2024年の季節別の土用期間は以下のとおりです。 ・冬土用 2024年1月18日~2月3日 ・春土用 2024年4月16日~5月4日 ・夏土用 2024年7月19日~8月6日 ・秋土用 2024年10月20日~11月6日 土用の期間は季節の変わり目にあり、体調を崩しやすい期間だとも言われています。また土いじりや引越し、就職などの行為を避けた方が良いとも言われています。ただし、期間中の「間日」に行えば問題ないとされているため、引越しや旅行を検討している方は間日に済ませるとよいでしょう。 2024年の間日は以下のとおりです。 ・冬土用の間日 1月18日・27日・28日・30日 ・春土用の間日 4月23日・24日・27日 ・夏土用の間日 7月19日・26日・27日・31日 ・秋土用の間日 10月22日・24日・26日、11月3日・5日

土用の丑の日とは?由来・風習は?

「土用」とは、季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間を指します。 一方「丑の日」とは、日にちを十二支で数えたとき、丑に該当する日のことです。丑の日は12日周期で訪れます。十二支は年を表す際に用いられるのは知られていますが、時刻や方角、日にちを表すためにも使われるのです。 土用の丑の日とは? 土用の丑の日は江戸時代から始まり、現代まで受け継がれている日本の風習のひとつです。土用の丑の日にしてはいけないとされていることもあるため、事前に知っておくとよいでしょう。ここでは、土用の丑の日の由来や風習、注意点をご紹介します。 土用の丑の日の由来 土用の丑の日は、陰陽五行・陰陽四時五行で季節が移り変わる際に経由する「土」を重要視することが由来だとされています。土用とは春夏秋冬の最後の18日間を言い、次の季節に変わるための準備期間です。夏から秋に移り変わる時期は、暑さによる疲れから消化器官である胃腸も弱くなってしまいます。体をいたわりつつ、残暑を乗り切るために、土用の丑の日は体力を補う食材を食べるようになりました。「うしのひ」にちなんで「う」のつく食べ物が選ばれており、鰻以外にも梅ぼし、うどん、胡瓜、西瓜などの瓜も食べられていました。 土用の丑の日の風習について 土用の丑の日は江戸時代、蘭学者の平賀源内が繁盛させたうなぎ屋をきっかけに風習ができたとされています。秋から冬が旬の鰻は夏場にまったく売れず、利益の損失を恐れたうなぎ屋は、平賀源内にうなぎを売る方法を相談しました。平賀源内は店頭にうなぎの看板を出すことを提案し、店主が実践したところ瞬く間に大繁盛したのです。それから夏に鰻を食べることが定番となり、現在も鰻を食べる風習が受け継がれています。 土用の丑の日に避けた方がよいこと 土用の丑の日は体力を補う食材を食べることが推奨されていると同時に、養生期間なので、避けた方がよいとされる行為もいくつかあります。具体的には以下のとおりです。 ・建築の基礎工事 ・地鎮祭 ・新居の購入 ・就職・転職 ・結婚や結納 ・店舗の開店 ・引越し ・旅行 ※ここで紹介した行為は古くから言い伝えられていることで、科学的根拠があるわけではありません。それを理解したうえで、判断するのがよいでしょう。

土用の丑の日には鰻がおすすめ

土用の丑の日にうなぎがおすすめされる理由 鰻に含まれる栄養素から夏バテ防止が期待できることが挙げられます。鰻にはビタミンA・B群が豊富に含まれているため、疲労回復や食欲増進といった効果が期待できます。夏から秋に移り変わる時期は、暑さによって体が疲れている時期なので、栄養豊富な鰻は体力回復にぴったりの食材だといえるでしょう。土用の丑の日の由来でご紹介したように、平賀源内がうなぎ屋を繁盛させたころから、夏に鰻を食べることが定番となりました。今日でも風習は変わることなく受け継がれているため、夏土用といえば鰻というイメージが定着しています。また秋土用もニーズがあります。理由としては鰻の旬は秋から冬にかけてだからです。その背景は鰻が冬眠に向けて秋から冬に向けて栄養を蓄えるためで、特に天然の鰻の場合に当てはまります。 鰻の名産地はどこ? 鰻の名産地は鹿児島県・愛知県・宮崎県の3県です。鰻の生産量第1位の鹿児島県は、鰻の稚魚である天然シラスウナギがたくさん獲れます。温暖な気候とミネラル分を豊富に含むきれいな水は、鰻の生育にも最適な土地です。鹿児島県や宮崎県はしっかりとした触感を味わえるかば焼き、愛知県はこってりとしたタレを鰻と絡めてご飯と食べるひつまぶしなどが有名です。鰻は生育される環境に応じて肉の硬さや味のクセ、においが異なります。産地別に鰻のおいしさを最大限に引き出す方法で食べられているため、名産地別の鰻を食べてみることもおすすめです。

うなぎ以外の土用の丑の日の食べ物は?

夏土用の丑の日の食べ物は、やはり鰻が定番です。ただし、うなぎ以外にも丑の日にちなんだ「うの付く食べ物」を食すケースもあります。たとえば、うどん、うり(きゅうりやスイカなど)、梅干し、馬肉、牛肉などが代表的です。季節の変わり目である土用は、体調をくずしやすい時期。夏土用の丑の日に消化吸収がよいものや疲労回復・エネルギー補充効果があるものを食べるという習慣は、理にかなっているといえますね。
うどん
うどんはそのシンプルな構造ゆえに、スープやトッピング次第で無限のバリエーションが楽しめます。ダシの旨味とコシのある麺の食感が基本となり、それぞれの具材やスープが独自の風味を引き立てます。各地で独自の進化を遂げた地域特有のうどんも多く、いろんな味が楽しめます。
スイカ
スイカは甘くて爽やかな味わいが特徴で、みずみずしい食感が一口ごとに広がります。自然な甘さと軽い酸味が絶妙に調和し、フレッシュな風味が口いっぱいに広がるとともに、涼やかな後味が夏の暑さを和らげてくれます。
梅干し
梅干しは強烈な酸味としっかりとした塩味が特徴で、口に含むと爽やかな風味が広がります。熟成によって生まれる深い旨味と、わずかな甘みが絶妙に調和し、柔らかな果肉がほろりと崩れる食感が楽しめます。食べた後には、口の中に爽やかな後味が残り、リフレッシュ感を感じられます。
馬肉
馬肉はほのかな甘みがあり、非常に柔らかい食感が特徴です。脂肪分が少ないため、食べた後にはさっぱりとした後味が残ります。鉄分の風味が感じられ、独特の香りが食欲をそそります。噛みごたえのある赤身部分は、じっくりと肉の旨味を楽しむことができ、繊細で淡白な風味が調理法によって引き立ちます。
牛肉
牛肉はジューシーで濃厚な旨味が特徴です。柔らかい食感と風味豊かな脂のコクが、口の中で絶妙に調和します。焼くと香ばしい香りが立ち上り、食欲をそそります。食べた後には濃厚な後味が残り、赤身部分のしっかりとした肉の繊維感が噛むたびに旨味を引き出します。

土用の丑の日におすすめの食材をご紹介

極うなぎ 日本一のうなぎ生産量を誇る鹿児島県の中でも楠田淡水のうなぎは、ふっくら肉厚で美味しいと大変好評です! 極うなぎ 日本一のうなぎ生産量を誇る鹿児島県の中でも楠田淡水のうなぎは、ふっくら肉厚で美味しいと大変好評です! 有田牛サーロインステーキ 大満足のボリューム!250gの宮崎有田牛のサーロインステーキ2枚組 さぬきうどん 強いコシとなめらかなのど越し、もちもちした食感 梅干し おにぎりの芯、お弁当、お茶うけ、おつまみに最適

まとめ

土用の丑の日は、土用期間中の丑の日に体力を補う鰻などの食材を食べる風習です。江戸時代から始まり、風習は現在も受け継がれています。夏土用は暑さによる疲れが溜まりやすい時期なので、栄養素が豊富なうなぎを食べることで、風邪や夏バテ防止の対策になります。2024年の夏の「土用の丑の日」は7月24日(水)と8月5日(月)の2回です。おいしい鰻で、暑い夏を乗り切る準備を始めてみませんか?