桃の節句に定番のひな祭り料理をご紹介
2024/02/15 00:00
こんにちは!食材デポ編集部のデポ太郎です。
毎年3月3日は女の子の健やかな成長を願うひな祭りです。桃の花が咲く季節のため「桃の節句」とも呼ばれています。今回は、ひな祭りのお祝いで定番の食べ物やお菓子と、それぞれに込められた意味・由来について分かりやすく解説します。ひな祭りの食卓を彩る料理やお菓子の簡単メニューもご紹介するので、ぜひお役立てください。
どこで生まれた行事なんでしょうか?
実は古代中国の「川で身を清めて邪気を払う上巳節」が日本に伝わり、日本古来の「人形(ひとがた)流し」という厄払いの風習と結びつき、さらにそれが平安時代の貴族のおままごとである「ひいな遊び」と組み合わさって、徐々に今のような形になったといわれている。
ひな祭りはどうして祝うの?
もともと厄払いの行事が、いつしか子どもの健康と成長を祈る行事になり、江戸時代の中期以降は盛大な雛市が立ち、段飾りが生まれたという。ひな祭りという言葉もこの頃から一般的になっていった。男女問わず子どもの健康と成長を祈っていた上巳の節句は、「端午の節句(5月5日)が男の子の日」という認識の広まりに合わせて、「女の子の節句・ひな祭り(3月3日)女の子の日」として庶民に定着していった。
ちらし寿司
ちらし寿司は、さまざまなお祝いの日のごちそうとして食べられる料理です。具材には、長寿の象徴である「えび」、見通しがよくなる「れんこん」金銀を表す「錦糸卵」など、縁起の良いものが使われます。彩り華やかな見た目が、女の子の節句にぴったりな定番メニューです。
はまぐりのお吸い物
はまぐりは仲のよい夫婦の象徴とされています。これは、はまぐりが二枚貝で対の貝殻がぴったりと合うためです。ひな祭りに食べるまぐりのお吸物には、女の子が成長し良縁に恵まれ、結婚相手と仲良く過ごせるようにとの願いが込められています。
甘酒
甘酒には厄除けや長寿の意味があります。古くはひな祭りの起源とされる邪気払いの行事で飲まれており、江戸時代には女性向きのお酒として根付いたとの説があります。ただし甘酒はアルコール度数が5%以上あるため、未成年は飲むことができません。お子さまが飲めるノンアルコールの甘酒を代用して下さい。
菱餅
緑・白・赤の餅が層になった菱餅。緑は健やかな成長、白は清浄・純潔、赤は魔除けの意味があります。ひな祭りの起源とされる古代中国の上巳節で食べられていた母子草の餅が日本に伝わり、江戸時代には緑と白の二色、明治時代には赤を加えた三色の餅になり現在の菱餅になります。
ひなあられ
ひなあられも伝統的なひな祭りのお菓子です。その昔、ひな人形を持って野原に出かけるひなの国見せという風習あり、その際に食べていたのが始まりと言われています。関東は米粒状の甘いポン菓子、関西では丸い粒状のあられで、色合いは菱餅と同じ緑・白・赤。女の子の健やかな成長を願う食べ物です。
桜餅
桜餅もひな祭りの定番和菓子ですが、実は伝統的な由来や意味はないとされています。淡い桃色の華やかな見た目と食べやすい甘さから、端午の節句の柏餅に対して桃の節句の桜餅として定番になったようです。小麦粉生地であんを挟む関東風の長命寺、道明寺粉の餅であんを包む関西風の道明寺があります。