こどもの日は何を食べよう!意味やメニューのアイデアを紹介
2024/04/08 00:00
こんにちは!食材デポ編集部のデポ太郎です。 ゴールデンウィークの祝日のひとつに、5月5日の「こどもの日」があります。名前から子供のための日とすぐに想像できますが、実際にどのような意味が込められている祝日なのかご存じでしょうか?また、5月5日は「端午の節句」と呼ばれることもあります。こどもの日と何が違うのか分からない方もいらっしゃるでしょう。ここでは、こどもの日の由来や込められた意味、こどもの日に行う風習またおすすめのお祝い料理などについてご紹介します。

こどもの日とは

こどもの日は、国が定める国民の祝日のひとつです。日本の国民の祝日に関する法律では、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」日と定義しています。こどもの日は男の子のお祝いをする日、ひな祭りは女の子のお祝いをする日とイメージしている方は多いかもしれませんが、実は男女関係なく、全ての子どもをお祝いする日です。

こどもの日と端午の節句の違いとは?

5月5日のこどもの日は、端午の節句とも呼ばれます。節句は季節の節目を意味する言葉で、端午の節句は中でも特に重要な五節句のひとつです。五節句には他にも、1月7日の人日や、3月3日の上巳、7月7日の七夕、9月9日の重陽があります。 古代中国では、端午の節句に合わせて、病気や災いなどの邪気を払うための行事が行われていました。奈良時代になると日本に伝わり、宮中行事として行われるようになります。その行事で使われていたショウブの読み方が尚武(武道を重んじること)と同じことから、江戸時代頃に端午の節句が「男の子の成長を祝う日」になったそうです。 その後、第二次世界大戦後の1948年になると、5月5日がこどもの日として、国民の祝日に制定されました。同じ日なので勘違いされやすいですが、こどもの日は「性別関係なく子どもの成長を祝う日」で、端午の節句は「男の子の成長を祝う日本の伝統行事」という違いがあります。

こどもの日に行うこと

日本におけるこどもの日の定番といえば、鯉のぼりや五月人形を飾ったり、しょうぶ湯に入ったりする風習でしょう。しかし、それらの風習はなぜ行われているのでしょうか。一般的なこどもの日の風習と、それぞれに込められた意味や由来をご紹介します。 鯉のぼりを飾る こどもの日になると、大きな鯉のぼりが上がっている様子を目にすることが多いでしょう。鯉のぼりを飾る風習は、武士がのぼりや旗指物(自分の存在や所属を知らせる旗)を玄関に飾っていたことが由来で、江戸時代に始まったとされています。 旗ではなく鯉を使うのは、滝を登った鯉が竜になったという中国の故事にちなみ、「困難を乗り越え、立派な子に育って欲しい」という願いを込めているそうです。竿の上には、邪気を払うための吹き流しや矢車、神様に気付いてもらうための天球などを飾ります。 また、江戸時代は鯉を1匹飾るのが主流だったようですが、現在は真鯉(父親)、雛鯉(母親)、子鯉(子ども)の3匹を飾るのが一般的です。 五月人形や兜を飾る 子どもの健やかでたくましい成長を願うために、五月人形や兜を飾るのも、こどもの日の定番です。邪気を払う、病気や事故から子どもを守るといった意味を込めた飾りで、武家社会の風習が由来とされています。 五月人形には、子どもに代わって災いを引き受ける「身代わり人形」の意味も込められているため、人に譲り渡すのは縁起が悪いといわれます。使わなくなったら他人に渡すのではなく、供養に出すようにしましょう。 しょうぶ湯に入る しょうぶ湯に入るのも、こどもの日の定番です。中国では昔から、香りが強いショウブは邪気を払う植物として使われてきました。そこから転じて、厄や災いを遠ざけるために、しょうぶ湯に入る習慣が生まれたそうです。 また、ショウブを浸したお酒を飲んだり、家の軒下に飾ったりする風習もあります。

こどもの日の食べ物とその意味

こどもの日をお祝いする際には、縁起のよい食べ物を選ぶのがおすすめです。こどもの日はお子さまの成長を祈願する日でもありますが、地域の文化を感じられる日でもあります。ここからは、縁起物とされる食べ物やその背景について見ていきましょう。
柏餅
柏餅とは、名前の通り、柏の葉で包んだ餅を指します。柏餅の中には、あんが入っているのが一般的です。あんは主に3種類あり、みそあんやこしあん、つぶあんなどが使われています。柏餅を食べる風習は、江戸時代から続いているものです。柏の木は、葉が落ちないことで有名な木でした。新芽が出るまで古い葉が残り続けるという特性から、子孫繁栄を祈願する縁起のよい菓子として定着していったとされています。
ちまき
中国から伝わったとされる「ちまき」は、もち米やうるち米を蒸し、茅の葉でつつんだ伝統食です。古くは「ちがや巻き」とも呼ばれていましたが、時代を経て現在は「ちまき」という名称で食されています。ちまきのルーツとなっているのは、古代中国の人望の厚い政治家「屈原」です。屈原は陰謀により国から追放され、5月5日に川に身を投げ、一生を終えてしまいます。この故事をきっかけに、屈原の命日になると、人々は葉で包んだもち米を川へ投げ入れるようになりました。やがてこの風習が、お子さまに「立派に育ってほしい」と祈願する風習へと変わり、現在に至ったと言われています。
草餅
ヨモギなどを混ぜて作ったお餅に、あんこを詰めた和菓子を指して草餅と呼びます。草餅は、弾力が強くもちもちとした食感であり、独特の香りを持つ特徴的な伝統菓子です。ヨモギはその強い香りから、古代中国では食べること以外にも、浴槽に入れたり玄関前に置いたりして「邪気払い」に使われていました。その文化が日本にも伝わり、厄払いの食べ物として、広まったとされています。
たけのこ
古くから縁起のよい食べ物として知られている「たけのこ」も、こどもの日に食べられている食材のひとつです。たけのこは真っすぐに伸びていくという特性や成長の早さから、「神様から恵みを受けられる」「大きく成長できる」として、縁起物とされるようになりました。また、竹は病気に強い植物です。めったに枯れてしまうことがないため、「強い身体になれる食べ物」として広まったとも言われています。 お祝いの際は、たけのこの炊き込みご飯や炒め物、焼売や肉団子といったメニューがおすすめです。
鰹などの出世魚
5月5日は、端午の節句としてもお祝いされる日です。端午の節句は男の子の成長を祈願する日のため、出世魚として知られている鰹や鰤も縁起物として食されるようになりました。鰹は「勝つ男」と語呂合わせできるため、よい運気を運んでくれるとして贈り物に使われる食べ物です。また、鰤は稚魚から成長するまで名前が変化する出世魚として広く知られています。そのため、立身出世を祈願する縁起物として、こどもの日にも食べられるようになりました。

こどもの日におすすめのお祝い料理

こどもの日には、特別感のあるメニューでお祝いしたいと考えるママも多いでしょう。小さなお子さまがいると手の込んだ料理を作るのは難しいかもしれませんが、簡単なひと手間で特別感を演出できるメニューもあります。

おうちで簡単!中華三昧

ホットプレートとスチーマーのセットを使えば、中華料理がまとめてつくれます。例えば小籠包とシュウマイなど同時に蒸せば2品が一気に完成するので時短が叶います。そして、中華料理にかかせない炒め物に関しては、手際よく調理できます。炒める具材を事前にまとめて切って下準備した上で、2品から3品と次々と強火で炒めてしまえば出来上がりです。最後にタケノコを入れたチャーハンを炒めてしまえば、こどもの日にぴったりですよ。 シュウマイ ソフトでヘルシーな焼売です。1個約30gとボリューム満点。 たけのこ 炒め料理、煮込み料理などに。

旬の野菜たっぷり春野菜のジャガレット

新ジャガなどの春野菜をたっぷり使った、こどもも大人も大満足の一品です。旬の野菜をふんだんに使っているので、具材の味わいをじっくり堪能できます。また野菜に加え、しらすや桜エビを入れても最高です。具材を切って下準備をしたら、ホットプレートやフライパンで焼くだけで手軽につくれます。 にんじん 新鮮な原料を急速凍結。新鮮な風味と栄養を保っています。

見た目が華やか!海鮮ちらし寿司

見た目が華やかで豪華な海鮮ちらし寿司のご紹介です。エビ、タイ、アナゴ、イクラなどたくさんの具材を乗せることでとても華やかな海鮮ちらし寿司になっています。こどもの日やお祝い事などおめでたい時にぜひ豪華に作ってみてください! えび 寿しネタ用に下ごしらえのしてあるバナメイエビです。 れんこん 歯切れが良く、シャキシャキとした食感。

まとめ

こどもの日は端午の節句と同じ日なので勘違いされやすいですが、男女関係なく、全ての子どもの成長をお祝いする祝日です。飾り物やこどもの日ならではの食べ物には、子どもの健やかな成長を願う意味が込められています。お部屋のスペースの問題で大きなものを置けない場合は、小さな飾り物でも構いません。鯉のぼりや五月人形といった飾り物を用意して、子どもの成長を願ってみてはいかがでしょうか。また、ちまきや柏餅などの縁起のよい食べ物や、こどもが喜ぶメニューでお祝いしましょう。